私たちはあきらめない!
〜福島の過酷な日々の中で〜
2011年3月11日のあの事故から2年半を過ぎても、「収束」どころか、いまだに「原子力緊急事態宣言」は解除されていません。7月の参議院選挙直後に東電はついに、高濃度汚染水が海に流れていることを認めました。世界の海を汚染し続けている日本は、海外諸国からも強い批判を集めています。
福島県内では、莫大な予算を使いながらその効果が疑われ、思うようにはかどっていない除染の問題もあります。放射性廃棄物は、中間貯蔵施設や仮置き場が決まらないため、自宅の敷地内に埋められたり、山積みにされたままです。国はこれらの廃棄物をできるだけ市町村において焼却し高濃度焼却灰を埋め立てようとしており、第二の原発事故と呼ばれる再汚染をもたらそうとしています。
福島県「県民健康管理調査」報告(2013年8月20日)で、子どもたちの甲状腺に悪性(癌)が18例、悪性の疑いが25例判明しています。小児甲状腺癌は、普通は100万人に1人しか発生しないといわれています。私たちは「恐ろしい低線量被曝下の日常」のただ中で暮らしています。
福島県は2020年までに15万人とも言われる原発難民をゼロにする方針を決めました。県外避難者への支援策は次々に打ち切られています。除染をして人々を戻し、事故を矮小化したいというのが国の思惑、それに唯々諾々とぶら下がって復興を遂げたい、というのが自治体の思惑です。莫大な復興予算も動いています。
こうした福島のどちらを見回しても心が塞がるような日々の中で、未来へ向けて、今を生きる大人たちのやらなければいけないことはあまりにも明らかです。私たちは満ちたぎる怒りを変革へのエネルギーに替えて、風化させようとする力に抗い、声を上げ、事実を訴え続け、真の復興を求めていきます。
テントと出会い、テントに学んだ私たちは、テント立退き裁判にも強く抗議し、再稼働の嵐に立ち向かいます。私たちはあきらめません。
2013年9月11日 テント広場3年目に寄せて
「原発いらない福島の女たち」
「世界の信用失い大損するのは日本人」〜テント裁判報告集会で渡辺ミヨ子さん
http://www.youtube.com/watch?v=cjCBcoUc6jI