8月11日午前10時半、川内原発1号機が再稼働されました。電力不足も起きていない状況で、火山学者たちの警告を無視し、国民の過半数を超える反対を押し切り、福島の犠牲も踏みにじり、なぜ再稼働が強行されたのか、理解に苦しむところです。
政府が、原発を進める理由として主張してきたストーリーは、「原発が止まると電力不足が起こり、日本経済に打撃を与える。電気代も高騰する。ベースロード電源としてコストの安い原発は不可欠。地球温暖化の抑制にも寄与する」のだから、「独立した専門機関である原子力規制委員会が、新規制基準に適合すると判断した炉は、速やかに再稼働する」というものでした。そして、このストーリーのすべてがウソであることは、多くの賢明な国民が知るところです。
民意が、「再稼働反対」「脱原発」を主張し続けているにも関わらず、甘すぎる新規制基準を「世界で最も厳しい」と標榜し、その甘い基準に形の上で適合すれば合格とみなす…こんな判断で、国民の命を危険に晒していいのでしょうか。このようなリスクこそ、国民の生命と財産、幸福を根底から覆す存立危機事態であると思います。政府は、福島原発事故から、何を学んだのでしょうか。「低線量被曝は健康影響がないと言い張ればいいのだ」というのでしょうか。
原発いらない福島の女たちのメンバーは、川内原発ゲート前に2人が駆け付けております。地元に残ったメンバーも、郡山駅前(ヨドバシカメラ前、丸井跡地前など)で、スタンディングを行っています。「福島の轍を踏むな」の想いでこれからも、原発再稼働反対と再生可能エネルギーへの転換を訴えてまいります。
